とうとうHKKBにたどり着いた。
これが執着駅かどうかわからないが、ここまでのキーボード遍歴を振り返っておく。
乱雑に書き殴っただけなので、読みにくいかもしれないけどご容赦。
もともと、目的のためにキーボードを選ぶというよりは、キーボードに体を合わせてきた。
まともにキーボードを使ったのは、和文タイプライターが最初だ。Nキーロールオーバーなんてとんでもなく、隣り合う複数キーを同時押しするとアームが絡まる。とてもキーが重く、ストロークの深いキーボードだった。
次にふれたのは、日本語ワープロの書院。特筆すべき点がないので、省略。
自分のマシンとして本格的に触ったのが、PowerBook150の英語キーボード。なので、記号類もまともに覚えたのは、英語キーボードになる。
MacもPerformerシリーズが出た頃に、日本語JISキー版が出た。当時はPowerPCというCPUが主流になり、PowerPC版のPowerBookもJISキーのものが出たため、それを使った。
カシオのワープロについていたキーボード練習ソフトで、我流ではないタッチタイプを覚えた。
PC8801のキーボードにふれたのもこの頃。
「かしゅかしゅ」いうキーボードだったので、今思うとメカニカルキーボードだったのだろうか。
ヒンディー語の変則的なキー配列と、クムドールの剣でかなり鍛えられた。
ThinkPad220でIBMキーボードのよさがしみついた。当時はまだトラックポイントではなく、トラックボールだった。
ここまでは、恵まれたキーボード生活。
モバイルにはまったため、ここからはキーボードに体を合わせる生活が始まる。
HP200LXで3本指でタッチタイプを覚える。
TYPERというソフトで、動き出しの早さと間違いの少なさがスコアを伸ばすことを覚える。
HP680というWindowsCE端末で、4本指でタッチタイプを覚える。
Psion Revoも使ったな。
ChipCardでは鉄メモでテンキーでの文字入力を始める。ケータイメールより先だった。
リナザウことLinuxZaurusで、emacsキーバーインドをあきらめ、Vim派に転向した。
通称アドエスでキーボード入力も使いつつ、2タッチ入力に習熟する。
以降、ケータイでは2タッチ入力できる機種を渡り歩く。
平穏なキーボード生活を送っていたが、会社でMacを使い始める。
リモートデスクトップでWindowsに入ると、なぜか英語キー配列になった。
指が覚えてたので、切り替えさえできれば記号も問題なく入力できた。
そのころ率いてたチームが、なぜか半数が独自キーボードとトラックボールを使うという変態チームだった。
自分もトラックボードは使っており、いい
キーボードもほしいなー、フルサイズ
キーボードだと机が狭いので、省スペースがいいなーと物色しに行った。HHKBは不安を感じて、通常のWindows用
キーボードから違和感なくつかえそうな
Leopord FC660Cにした。
Windowsキー、カーソルキーがあり、InsertとDeleteも独立している。省スペースキーボードだったけど、目論見通り違和感は少なかった。レアなキーボードだと思ってたけど、その後、会社で2名ほどユーザーを見かけた。
もっと小さな
キーボードでもいけるかと、
Vortexxの47キーの
キーボードを買ってみた。日本語は意外と打てるが、記号と数字がなじめなかった。
キーが小さいのはなれるが、変速キー配列は無理らしい。
スマホ用のキーボードもサバイバーになっていた。
Samsungのスマホを使っており、DeXモードを使いたかった。DeXモードを使うには、キーボードとポインティングデバイスが必要だった。
タッチパッド付きの折りたたみキーボードは、キーボード自体の剛性と配置がもうひとつ気に入らなかった。
結果、ポータブルキーボードではないが、ThinkPad Bluetoothキーボードを買った。
たいして重くもなく、キーボードも悪くなく、DeXモードで使うには良好だった。
ただ、スマホだけで使うには大げさすぎた。あと、別マシンで使うにはbluetoothのペアリングからやり直す必要があり不便だった。
JustMyShopで、折りたたみ式なのに日本語配列対応のキーボードがあった。
英語モードも対応できるよう、記号は英語キー配列の場合も書いてあった。
物理キーは日本語配列なのに、設定が英語の場合も違和感なく打てた。
自分が買ったときは赤色だったので、今は金色になってた。なにこれ、百式みたいでかっこいい。
Macに飽きてきたのと、WSLが面白そうだったのと、ディスクリートGPUがのったノートがほしかったので、WindowsのノートPCを買った。
キーボードは英語キーにした。
会社を転職した。
新しい会社では、Surfaceが支給された。
Surface付属キーボードは日本語キーボードだったので、Leopordを持ち込んだ。でも持ち運び時は付属キーボードを使うし、その頻度も高い。
OS側で勝手にキー配列を切り替えてはくれないので、外付けキーボードを使わないときも英語キー配列にした。キー数は足りているので、
意外と違和感なく打てた。
会社を辞めてフリーランスになった。
クライアントから支給されたPCと自分のPCを同時に使う場合が出てきた。
HHKBが新しいキーボードを発表し、マルチペアリングに対応した記事を目にするようになった。
HHKBが気になった。あまり調べず、はなから英語版を買うつもりだった。
あるときから、日本語キーの記事を見るようになって、両方のキートップを見比べ、英語版が変速配列なことに気づいた。
あ、これあかんやつや。
キー数が足りない変速配列は、過去にだめだった。
見ておいてよかった。
キー数が多くて見た目はかっこよくないかもしれないが、日本語版を買うことにした。
HHKB英語版の変態キー配列には慣れなかったが、日本語版で英語キー配列で使っている。これも十分変態か。
さて、私のキーボードの旅はこれで終わりを告げられるだろうか。